1996年6月10日
今回は随分昔の写真なんだけど私の夫を紹介するわ。あさきち君っていうの(写真左、可愛いからってこの画像をコピーなんてしないでね)。私より一つ年上でとってもハンサムなのよ。この写真は12年前のもので私がまだ4カ月しかたってない子どもの時の物よ。子どもの時から結婚相手が決まってるってちょっといやじゃない? でもたくましくてハンサムだから私気に入ったの。
 私はどっちかっていうとおっとりしてるほうなんだけど、あさきち君は結構せっかちでよくしゃべるの。それに神経質で細かいことにうるさいほうよ。でも私には細かいこと言わないし、とってもやさしかったのよ。愛されていたっていうのかな。でも5年前の夏に突然天国に行っちゃったの。私信じられなくてずっと泣いていたわ。
 それ以来ずっと私ひとりもんで通してるの。私みたいに可愛い未亡人って他にいるかしら?
 子どもも出来なかったし、ちょっと残念だけどいっぱい思い出あるからさみしくないわ。ぐすっ …

 また次も私の話聞きにきてね。物忘れが激しいからまた思い出した時にでも昔話するわ。じゃぁねバイバイ!

 うちの名前はひらめ 
 うちはあんまり可愛がってもろてへんし写真が少ししかないのやてぇひどいと思わへん? でも最近は朝も晩もちゃんと散歩に連れていってもろてるし、高い予防注射もしてもろてるし、ほねっこっていうおやつももらうし、贅沢は言えへんけど。(昔は朝だけの散歩やったの)
 近所に散歩なんか一生行ったことないような犬いるんけど、地獄やと思わへん? ひとごとながら可哀想でかなんわ。 うちら犬やかていろいろ考えたり感じたりするのやけど、わかってもらえへんのかな?
それやったら野良犬のほうがましかもしれんなぁ とか贅沢な日々の中でうちは思てるねん。まあこれ読んでくれてる人の気分が暗らなってもあかんし、この話はこのぐらいにしとくわ。
 だんだん夏になってきたけど夏は“雷”いややなぁ。うちは雷の音は全然恐ないのやけど、光が恐いねん。小さいとき近所の子どもがうちのそばでいつも花火してたし、それ以来かな。花火のにおいと光がパチパチっていうのが一番恐いわ。今年は雷ならへんかったらええのやけど、そういう訳にもいかへんみたいやし。あぁ憂鬱やな。それ考えたら昼寝もゆっくりできひん。
 よその犬もたいていそう思てると思うけど。あっでもさくらはちがうわ。あの人何にも恐いもんないみたいやし。ほな今日はこれで。またここに時々はきてな。
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